7時に起きた。朝一緒に朝食を食べようと、同じホテルに泊まっているAlanと約束したからだ。Alanはスコットランド人でオマーンで小学校の教師をしている。今は休暇らしい。
日本の小説では、ノルウェイの森と螺旋が好きらしい。ノルウェイの森は僕もとても好きな作品なので、すごい親しみが持てた。漫画だと、AKIRAが好きらしい。AKIRA読まなきゃ。
彼は僕が世界一周中で、インドの次にドバイに行くと言ったら、「オマーンも来なよ。泊めてあげるから」と言ってくれた。ということでドバイの後にオマーンに行ってきます。メール返ってくるかな。
フンダルゴンパ
この日は彼と一緒に8時半から10時半までディスキットを歩きに歩いて、その後隣町のフンダル村のゴンパまで一緒に行った。ゴンパは崖の上みたいなところにあって、登るのに20分くらいかかった。なかなか大変だったけど、景色はとても良かった。足元が覚束無くなるほど綺麗だった。
ただ黙々と景色を見ながら、カメラで写真をとりながら散歩をする。Alanとのこの無言での散歩が、僕にとってとても心地良かった。無理に言葉を交わす必要もない。たまにふと思いついたことを話したり、質問したりして、笑ったりして。ただ一人でその風景を見るよりも、散歩をするよりもとても楽しかった。Alanと同じ空気を共有してることに、僕は十分満足していた。
お昼をAlanと一緒に食べて、日本の震災についての話題になった。もし、Alanが日本人だとしたら、日本の震災についてどう思うか?また何をするか?という質問を投げてみた。彼は想像がつかないと言って、うまく答えてくれなかったが、色々と悩んでいた。せっかくの出会いだったので、TSUMUGIバンドをプレゼント。喜んでくれた。
その後は、1週間ぶりに洗濯というものをした。ジーンズはこの旅にでて初めての洗濯だ。ラダックは乾燥していて、雲が少ないので2時間ほどでシャツもジーンズもすべて乾いた。毎日洗濯日和ってやばい。その後は屋上で本を読んだ。ヌブラ谷の景色を横目に読書は最高だった。
5時半くらいになり、また2時間くらいAlanとディスキット村を散策した。「あの山と山の境に向かって歩こうよ」という僕の意味のわからない要望に彼は一言返事で答えてくれた。歩くにつれて、石の形が変わっていった。よく湖や河にある丸っこい石があたり一面に転がっていた。多分一昔前はディスキット村は大きな湖や河があったのかもしれない。
そんな石を見ながら、「世界各国の石を日本へ持ち帰って、その石を使って水槽を作れたら最高」という考えに至って、一つ気に入った石を持ち帰った。もし最後の国までちゃんと集めていたら、拾った石で一つ記事を書こうかな。
夕食もAlanと食べ、八時半くらいにホテルに戻った。最後にAlanと握手した。彼とオマーンでまた会うのが楽しみだ。