ケイロンのバスの出発は、4時。チケットの販売は3時だったので、それまで寝ることにした。バスには誰も人がいなかったので、席を3つ使って寝っ転がった。久しぶりに、身体を伸ばして寝た気がする。
3時20分、バスに乗り込む乗客の音で目が覚めた。チケット売り場には行列ができていた。これで乗れなかったらシャレにならない。なんとかチケットは買えたが、後ろから二つ目の最悪の席だった。4時にバスが出発するも、前部座席の二倍くらい揺れる。というか跳ねる。何回も体が宙に浮いた。頭とガラス窓が何度もぶつかりコブができた。痛い。
バスに乗って5時間がたった時、崖に一台の石油タンクが転がり落ちてるのを見た。ラダックの車移動は平気で崖10cmのところも通るし、普通に狭いところで追い抜きもする。落ちたら死ぬんだろうなって、その石油タンクを見て思った。130RSの値段に自分の命を預けている。値段が高ければいいというわけではもちろんないんだけれど、その事実になんとなく身震いがした。
そうこう考えているうちにマナリーに着いた。レーから31時間の陸路移動。正直疲れた。
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