TSUMUGI PROJECT is supported by STUDIOUS
僕は世界一周の旅で、TSUMUGI PROJECTとタイアップをしながら旅をした。TSUMUGI PROJECTは株式会社STUDIOUSが主催している、震災支援の運動の一つである。ロゴにある紡とは、一本一本(一人一人)の線が円の中で重なり合 い、それにより一本(一人)ではできないことができる、そんな意味が込められている。
僕がTSUMGUI PROJECTと一緒にした活動は、海外で会った外国人の人や現地で働いている人に対して、日本の震災について、ボランティアの経験、現地の写真を見せること。相手にTSUMUGIのロゴが入ったバンドをプレゼントするということ、彼らの意見を聞くことを行っていった。それらの様子をWebで発信し、ボラ ンティアの参加者の増加に少しでもつながればいいと思った。
旅の前に震災のボランティアに参加し、せっかく海外を回るのであれば、日本の震災について知ってもらいたかったし、しっかりと自分の目で見た事を自分の口で伝えたかった。
日本の震災の問題は、日本の問題ではあるけれど、世界で起こりうる問題だと思ったからだ。実際に僕が旅をしている間も、バンコクで洪水が起こり、トルコで 大きな地震が発生した。僕の経験をシェアし、世界中の人と意見を交換するということは価値があることだと思った。啓蒙をし続けることは、旅をしながらでもできる。このエントリーではTSUMUGI PROJECTを通し感じたことをまとめたい。
海外の人が日本の震災についてどう思っているか。
日本人の多くがニュージーランドで地震が起こったことを深く知っていないように、海外の人も日本の震災を事実とは知っていても、深くは知っている人は少な く、彼らにとって震災より原発の問題のほうが印象的な人が多かった。TEPCOについて、放射能について、日本の原発の対応について多く聞かれた。正直原発の今の現状を正確に伝えるのは、日本のメディアを見て判断するのは難しい。原発に関しては、今の現状について、今後どうなっていくかわからないと答える 事が多かった。情けないけれど、嘘は言えない。
2万人以上亡くなった人がいる、という事実も知らない人が多かった。また今も前の生活に戻れない人がたくさんいると伝えると驚いた顔をした人が多かった。 写真を見せると、それを見て泣いていた人もいた。こんな事になっているなんて知らなかった、そういう言葉を多く聞いた。
多くの外国人にとって日本の震災=原発になっている。ヨーロッパの人にとっては、チェルノブイリ事故の影響もあるためか、特にその印象を感じられた。だか らこそ、被災地の現状や、解決しなければいけない問題点、どういったボランティアをしたか、今後どうすべきかを彼らに話した。
TSUMUGI PROJECTを通して何を感じたか。
僕の旅にこのプロジェクトを絡めることができて本当によかったと思う。震災前から世界一周は考えていたし、せっかくであれば何かできたらいいなと思い今回のようなタイアップにつながった。
海外に回っている上で、少しでも日本の震災について考えるようにしたかった。忘れはしないけれど、きっとこのプロジェクトをしていなかったら、あそこまで 何度も震災について自問することは無かった思う。それが僕にとってどういう影響を及ぼしたのかはわからないが、間違いなくやってよかったと言える。
3月11日からもう1年がたつ。この日が近くになるにつれ、僕はあの日を思い出すし、忘れてはいけないと思う。ただ、海外を回り、Twitterやニュースを見ていて、次第に日本の震災についての現状をマスメディアが伝える事が減っていってるように感じた。
覚えていなければいけない、考えなければいけないなどと強制できるものではないが、僕はこの問題について考え行動していくことは、今後の人生においてとても大切だと感じる。メディアどうこうではなく、結局は一人一人が意識していかなければいけない問題。まだまだ中長期的な支援が必要なので、それぞれが無理しないカタチで支援をしていく必要があると、今回のTSUMUGI PROJECTを通して特に感じた。
そういった意味でも、常に腕に付けていられるTSUMUGIバンドの存在は大きかった。付けすぎて色落ちして、3つも使ってしまったけど。僕が世界各国の人に渡したバンドも、貰ってくれた人がふと思い出して、考えるきっかけに繋がってくれたら僕は嬉しい。
TSUMUGIバンドと一緒に
渡したバンド、78個 バンドと一緒に撮った写真、36枚
最後に、今回TSUMUGI PROJECTを通じて僕の旅を支援してくれた、株式会社STUDIOUSの谷正人さん、PMA inc山口善彦さんに感謝の言葉を言いたい。
もしよければイイネお願いします。