インドのレーからマナリーまでのバス。端が壊れてしまい、結局30時間バスに乗り続けた。
海外ではトラブルはつきものだし、本当に想像もしていなかったようなことも起きる。例えば、電車が遅延をしたり、路上でスリにあったり、ケチャップを投げつけられたり、病気になったりする。
このエントリーでは、実際に僕自身がどんなトラブルを体験したか、また人から聞いたトラブルについて書いていき、どうすれば防げるか、対処出来るかについて書いていく。旅にトラブルは付き物といえども、防げるものは防ぐことができる。また、事例を知っておくだけで、大きく違ったりする。
1.遅延・欠航
海外では、電車やバスの遅延、飛行機の欠航はよくある話だ。というか、日本ほど遅延が少ない国はない。遅延や欠航に関しては、正直どうしようもない。あー空いた時間どうしようかな、と思うしかない。基本的にインドでは数時間電車が遅れるのは当たり前だったり。
ただ、飛行機の欠航に関しては、航空会社のHPに情報がアップされているので、そちらを確認するのも一つの手だ。例えばギリシャのアテネでは、ストライキ日程表というものがあり、市民はそれを見て行動している。
2.盗難・強盗
・宿にて
宿の盗難は結構多い。僕個人の体験だと、マレーシアのクアラルンプールのチャイナタウンの安宿で、寝ている間にiPhoneを盗まれたということがあった。シングルで部屋に泊まり、鍵を閉めていた、にもかかわらずだ。朝驚いて、宿の人に説明してもまともに相手にしてくれない。どうしていいかわらなかったので、市内のネットカフェに行き、Skypeで保険会社に電話をして、どうすればいいか聞いた。ポリスレポートというものがあれば、全額ないしある程度のお金が返ってくるというので、マラッカの警察に行き、5時間掛けてポリスレポートを作ってもらった。帰国後に、クレジット会社にポリスレポートと、iPhoneのレシートを提出して、5万円が返ってきた。
寝る際もマネーベルトをつけたり、バックにチェーンや鍵を付けておくなど対策を講じることが大切だ。
・路上
路上ではスリも多い。混雑している場所に行く際には、貴重品を肌身離さず持っていくことが大切だ。僕は、貴重品バックは背中ではなく、前に背負っていた。
僕は体験したことがないが、路上で聞く例でひどいのは、ケチャップ強盗というものである。路上でいきなりケチャップを投げつけられ、慌てている隙に物を盗み取るという手口。他にも、つば、馬糞、などを投げつけてくる輩も居るらしい。それらの対処法は、冷静でいること。とりあえず、路上で歩いていたら何が飛んで来るかわからない、と思ったほうがいいかもしれない。また南米だと、銃を向けられることもあるらしい。生死に関わるので、素直に渡したほうがいい。
・列車
「インドの列車は、目を一瞬でも離したら盗まれるから気をつけろ」と多くの旅人から聞いた。なので、トイレに行ったときは、バックをトイレに全部持っていった。また、寝る際も、バック同士にチェーンを書けたり、チャックに鍵をつけたりした。
・ATM
人目が少ないATMでお金を下ろさないように。実際にダハブであった人が、ブルガリアのATMでナイフを突きつけられ、現金を盗みとられた、という話をを聞いた。怖い。
・睡眠薬強盗
海外では、睡眠薬入りクッキーや、睡眠薬入りキットカットなどが出回っている。安易に人から物をもらわない、食べないようにすること。お酒をおごってもらって、目が覚めたら、身ぐるみ剥がされていた、というのは何度か聞いた。恐怖!
・偽警官
警官の格好をして、ひと目のつかないところ誘導する輩もいる。気をつけたい。
3.ボッタクリ、詐欺
・タクシー
タクシーやトゥクトゥク(カンボジア・インドなどにある乗り物)などでボッタクられる事が多い。料金メーターがある乗り物を探し、「Meter ON」といいって乗る。僕はタイからカンボジアの国境に行く際に、「今日のバスはもう終わったんだ。シェムリアップ(カンボジア)に行きたいなら、タクシーを乗るしかないよ」と言われ、信じこんでしまい、通常の5倍ものお金を払わされた経験がある。一人の人の言うことは鵜呑みにせず、幾つか当たってみることが大切。
・日本人にダマされる。
インドのマナリーで日本人にお金を騙し取られた。数千円の額だが、日本人に騙されたのがショックだった。もし人にお金を貸す際は、相手の顔写真を撮り、相手からもらった電話番号に電話した後に、お金を貸すのがいいと思う。基本的に、まず疑うこと。気持ちの良い話ではないが、自分の身は、自分で守らなければいけない。
・クレジットカード
スキミングリスクがあるので、小さいお店などでは使わないようにしたい。使用する際も、自分の目の前でクレジット決済をしてもらうようにしたい。
4.殴られる・襲われる
・エジプトで若者に殴られる
エジプトのカイロで、若者に道を聞いたら、「そこまで道案内するよ」と言われ、1時間近く歩いた後に暗く人気のない場所に連れてかれそうになった。「いや、ここ絶対違うだろ。もういいよ、自分で探す」と言ったら「ここまで連れてきたんだ。100ドル払え」と言われ、「無理」的な事を言ったら、メガネを奪われ、終いには殴られた。そういう場合は、殴り返すと面倒なことになりかねないので、逃げてしまうのがいいと思う。
・ゲイに襲われそうになる。
NYにて。アメリカ人の家に泊まったら、彼がゲイで、襲われそうになった。僕は、ゲイだろうがなんだろうが、別に気にしないが、そういう趣味はない。「Im not Gay!」としっかり主張することが大切だ。まじで怖かった。
・強姦
2012年8月にルーマニアで、日本人女性が強姦殺人にあうという事件が起こりました。女性の一人旅は本当に気をつけてください。特に、深夜の一人移動は絶対ダメです。深夜に空港に着いた場合は、空港泊をすることをおすすめします。
5.病気になる。
・犬に噛まれる
インドで会った、日本人の女の子が中国で犬に噛まれたと言っていた。気づかず思いっきり犬の尻尾を踏んでしまったらしい。狂犬病は死ぬリスクが高いので、なるべく犬に近寄らないようにしたい。マラッカで黒い犬に追いかけられたときは、死ぬかと思った。
・マラリアになる。
マラリアは蚊を媒体とする病原菌。旅人ではなっていた人が多くいた。しっかり対処をすれば、死ぬ危険は少ないが、そのままにしておくと本当に動けなくなるらしい。蚊に刺されないようにすること、また体調が悪いと感じたら、すぐに病院に行くことが大切。
・虫歯を出発前に治す。
虫歯は海外保険が適応されないので、もし海外で受ける場合は数万数十万かかってしまうというケースも少なくない。本当に気をつけて欲しい。僕は旅中4ヶ月缶虫歯に悩まされて、ルクセンブルク、ロンドンでは本当に帰国しようと思ったくらい苦しんだ。「虫歯 放置」で一回ググッてみてほしい。
6.出入国
・詰問
僕の経験上、入国に戸惑った国はイスラエルしかない。それは、イスラエルの入国時である。持ってきていたバックの中身全てをチェックをされ、入国審査時は20分以上似たような質問をされ、別室に連れてかれ、30分待ったあとに入国。イスラエルの洗礼、と僕は勝手に呼んでいるのだけど、そんな国もある。入国審査の質問では、日本でどんなことをしているかから、大学の学問まで詳しく、何回も聞かれた。もし、そこでイスラエルにとって好ましくない学問や行動をしていた場合、入国がアウトになるのだと思う。こんな国、イスラエルしか知らないが、事前に質問対策をある程度考えておかなければ行けない国がある。
・没収
搭乗時の荷物検査で、爪切りと延長コード、シャンプーを没収された。当たり前だが、刃物、液体は機内に持ち込むことができない。また、出国前に麻薬などの禁止物を、バックに忍ばせられるということもあるという。気をつけたい。
トラブルにあわないために
下記に思うことを箇条書きにして書いた。他にも思いつき次第、追記していきたい。
・安易に人を信用しない(日本人でも、日本語話す人でも)
・貴重品などは肌身から離さない、人目に出さない。
・人混みでは貴重品のバックを前に持つ
・目立つ格好を避ける
・ガイドブックを人前で広げない
・財布を幾つか持ち、幾つかの場所に忍ばせる。
・マネーベルトにパスポート、現金、クレジットカードを入れる。
・バックに鍵をつける
・危険と言われている地に行かない。
・動物に近寄らない、尻尾を踏まない
・水道水や屋台で出されたお水は飲まない
・安易に人からもらった物を食べない
・安易に人に付いていかない。(特に女性)
トラブルにあったら
トラブルがあった際には、1)宿の人、他の旅人に助けを求める。2)保険会社に連絡をする。3)大使館に連絡をする、駆け込む。4)東京の外務省外国邦人安全課に連絡。5)親や親戚に連絡をする。の順で対処するのがいいのでは、と思う。また、緊急連絡に関してだが、国際電話を使うようりも、ネットカフェに駆け込み、Google VoiceやSkypeで各所に連絡をする方が、金銭的にかなり安くなり、時間も気にせず話す事ができるので、何かトラブルがあった際は是非利用してみて欲しい。
また、VISAが使用上限を超えて使えない!アメックスはまだ使えるけど、アメックスの支払いには対応していない!というときは、アメックスをPaypalに登録して、Paypalで支払うという手もあるので、覚えておくといざというときに助かる。
以上、個人的な体験を含め、旅のトラブルとその対処法についてまとめてみた。旅にトラブルは付き物だし、それが一つの旅の醍醐味だと言える。準備をしっかりとすること、またトラブルが起きたときにしっかりと対処することが大切だ。ただ、トラブルばかり怖がっていても始まらないし、当然だがトラブルばかり起こるわけではない。トラブル含め、楽しむ精神が大切だと思う。海外に行ったとき、本エントリーが一つの助けになれば嬉しい。
追記:女性一人旅は、本当に気をつけてください。むやみに人に付いていかないこと。
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