僕が菊川さんと知り合ったきっかけは、Twitter。僕が世界一周中に、確か11月のドイツにいた辺りで、菊川さんからリプライが飛んできたんです。プロフィールを見ると、”世界一周していた”、”将来はイスラエルで仕事をしたい”のキーワードがあったんですよね。
気になったのは、後者の”将来はイスラエルで仕事がしたい”の部分。どうしても気になって、帰国後Twitterで連絡をし、お会いしました。そんな始まりです。
先日発売した、「カフェ飯を撮る」お陰さまで多くの方に購入していただきました。ありがとうございます。普段何気なく撮っている写真が、よりよいものになればいいと思い、多くの打ち合わせ、試行錯誤ののち完成しました。
ただ、菊川貴俊さんってどんな人?って思った方も多いのではないでしょうか。お金を出して買う物だったら、なるべく著者の事をしりたい、どんな人がどういう意図で、出版をしたかを知りたいと思うのは至極当たり前の事だと思います。僕も本を買うときや、読むときは、プロフィールを目を通してから、本文に入ります。
そこで、本エントリーでは、菊川さんにインタビューさせていだきました。こんな人が作ったんだ、そんなイメージが持てたら嬉しいです。
菊川さん
1.まず初めに、自己紹介をお願いします。
菊川貴俊。男性です。ブライダルを主体として写真や映像を撮影する事業部にて、撮影全般のマネージメントをしています。また、昨年は約200組の婚礼撮影をさせて頂きました。
2.なぜ今の仕事につくことになったのですか?
世界一周から帰国したあとで、その成果として写真展をいくつか行わせて頂きました。その際にご縁があって現職につきました。正直、その時までデジタル一眼レフには触った事もありませんでしたね。
3.写真を撮り始めたきっかけは?
まずは現職に就いた事が最もなきっかけです。そしてブライダルと言う人生の中で一番の素敵で幸せの瞬間を撮影すると言う責任。また、ご新婦様にとってみれば何より美しくありたいと言う時間をそのとき以上に撮影するという使命感というものがあり、写真に対する様々を追求してきましたし、絶対のない主観の世界の中で”感動する”という相手に伝わる写真を今でも追求しています。
iPhoneで撮影した一枚だそう。すごい。。
4.菊川さんにとって、写真を撮るとはどういうことですか?
僕が考える写真を撮るというのは、その場を記録するという事を前提に、その時の光や風や匂いや音、そういったものを乗せて、ふと改めて見た時にそのとき以上の思いを抱けるものであってほしいと思っています。
以前、人が描いた絵なのに、風とか香りとか光とか目に見えないはずの全部が目に見えたことがあったんです。あれを衝撃というのだろうね。そういう感覚を表現したいという願望はずっとあって。美大に行こうとも思っていたんです。
結局絵だけは書き続けていたんですが、世界一周中に、タイとかカンボジアとか道ばたの絵描きが、自分より上手な絵を200円とかで売っているのを見て、自分はこの世界じゃやっていけないって感じました。で、帰国して写真を撮る仕事をしていながらも、写真に求めているのは印象派のそれらなんです。目に見えないはずのものを、写真で見て感じてもらえたら良いねって試行錯誤してます。
5. 購入者に、伝えたいことを教えてください。
あくまでも写真の善し悪しは主観がありますので、一概に言えるものではありません。しかし、少なからずドキッとする写真というのは、どこか撮り方に工夫がされているものです。現代においてある程度の機材さえあれば明るい写真は誰でもとれます。しかし、機材があれば写真が上手になるか。私はその陳腐な考えを覆す為にもこの本を作りました。
携帯でも一眼レフ以上の写真が撮れる。その理由は撮り方そのものにあるという事が伝わればと思います。撮り方さえ分かってしまえば、一眼レフで撮る写真は今まで以上のものになるでしょう。
6.将来、これからはどんなことしていきたいですか?
今期に課題として試行錯誤していた『動きのある写真』が完成しました。写真を見ながらもまるで動画を見ている様な写真…婚礼写真でこういった撮影技法が出来る事については自信があるし、お二人に対して”感動”を改めて写真をみて、ぐっと噛み締める事が出来るものであると思います。
ブライダル撮影と言う建築から料理、人物はもちろん動物も全てを素敵に残すと言う仕事から、今興味があるのは一眼動画です。写真で培った感性から映像の現場に入っている著名人は少なくありません。
記録を残す事が当たり前となっていくであろう社会で、綺麗で感動する映像を個人レベルで残していく事が出来ればと考えています。
菊川さん、ありがとうございました!
7月末まで500円です!興味がある方はお早めに!
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