先日、福岡の「ひいらぎ」という珈琲屋に行きました。祝日の月曜日。本来であれば、月曜日は休みなのですが、祝日はやっていたんですね。ここに寄るために、東京への戻りを福岡経由にしました。
2年前に行って、僕は珈琲の美味しさと店主の動きに感動してしまったお店。博多駅から電車と徒歩で20~30分程度の場所にあります。
お店に行って、250個あるカップから目に入ったものを選んで、珈琲を飲みました。驚くくらいに雑味がなくて、途中で珈琲を飲んでいるというのを忘れてしまうような味。マスターの動きはキレがあり、かっこ良く、小さなショーを見ているような感じさえしました。珈琲を入れるその一動作にさえ、見惚れてしまうような。
驚いたのは、お会計をすまそうとした時に声をかけてくれたこと。
「お客さん、前も来ましたよね。カップは確かこの柄で、席はこの辺で。その時は旅中でしたよね。」
そう言いながら、棚からその時飲んだカップを目の前に出してくれました。
2年前に使ったコーヒーカップと。
顔を覚えてもらっているのも嬉しかったのですが、まさかその時に飲んでいたカップまで覚えていたとは。小さなことかもしれないけれど、自分にとって大きなことで、純粋にまた行きたいと思いました。
自分が好きなことってなんだろう、また訪れたいと思う場所ってなんだろう、と最近考えています。僕の場合、自分の価値観を少しでも変えてくれるところなんじゃないかと。
本物に出会った時、何を変えてくれたかはその時にはわからないんです。ただ、ゾクッとするんですよね。そして、いざ自分を振り返った時に、本物と触れたことが自分の人生に大きな影響を与えていることに気付かされます。
福岡のひいらぎは自分にとってそんな場所で、そういった場所を日本中に見つけてみたいな、と思っています。決して安くないですが、おすすめの場所です。是非。
2年前に書いた記事
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