2年半振りに友人と再会した場所が、南千住の草津湯という銭湯でした。その友人が南千住に住んでいるからというのが理由です。
「久しぶり」と軽く言葉を交わして、特に世間話もせず、「とりあえず、入るか。」と銭湯に入っていく。入り口が趣深くて、下駄箱が絵になります。
銭湯回数券を出して入りました。外の雰囲気と変わらず、味がある感じを出してました。服を脱いで、バックからタオルを取り出して、鍵を手首にかけて、ガラガラと銭湯の中に入っていく。広い銭湯に入っていたのは、3人ほど。皆常連そうな人でした。※写真の許可は取ってます。
頭を濡らして、シャンプーをして、いざ湯船に入ろうとすると。と思ったら、緑の草が湯船に浮かんでました。「!?」と驚きつつ、隣の常連客であろうおじいちゃんに「これなんですか?」と聞くと、「菖蒲だよ。」「なんで菖蒲が浮いてるんですか?」と聞くと「子供の日だから。なぜ菖蒲だかは、番台のおねえちゃんにきいてみな。やさしいから。」って言われました。
後で番台の人に聞いてみたところ、昔から5月5日は菖蒲を湯船に入れるらしい。そうすると体が元気になって、熱い夏を越すことができるとのこと。日本って面白い風習あるな、と思います。
「この菖蒲が湯船に浮かんでいる様子は、映画のワンシーンにでもでてきそうだね。」なんて笑いながら、最近何してるの?っていう話から、くだらない話しから、これから何をやろうとしてるかなどを、ざっくばらんに話しました。
1時間くらい湯船をでたり入ったりしながらのんびり話して、何度か水シャワーを浴びて、ボーっとしました。
その後は、友人の行きつけの居酒屋に行って、軽く食べて飲みました。体がリラックスしながら、おいしくて、楽しい時間をすごせるのは、とても心地が良かった。
久しぶりの再会が銭湯っていうのも自分たちらしいけど、こういう時間の使い方も増やしたいな、と思います。
銭湯からのご飯コースの何がいいかって、健康的な感じがするのと、体が芯から温まってリラックスでて、いいアイディアがでること。仲良くなれること。あとは、金銭的にも普段より安くなることですね。全部で2,500円くらいでした。
菖蒲風呂から出て、サービスのみかんジュース飲みながら、三枚羽の吊り下げ扇風機のゆったりした回転を見てる。ここに流れる時間には、心地よいとろみがついている。最高なんて言ったら誇張だけど、一日分を補ってあまりが出るくらいの安らぎがある。 pic.twitter.com/bTE3H6p5Dv
— T. Nishiyama (@tkswest) 2016年5月5日
家に帰ってTwitterを見ていたら、仲の良いライターさんが、菖蒲湯に入ったと書いてました。来週、月曜日に一緒に銭湯行く予定です。
今、日本の銭湯も、銭湯に入る人が減っていると聞くけれど、僕はこれからも銭湯が残ってほしいな、と思います。好きな日本文化。
フロニケーション、いいです。おすすめ。
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