今や複数の仕事をやっている人が多い。いわゆる副業というやつで、どこかの会社に属しながら、週末や仕事終わりに手伝うというもの。
MATCHAでもそういった方に多く助けられているし、また入社前からそういった手伝いをしてもらうことも多い。
専門性がある人による週1の手伝いや週4時間の手伝いによって、会社の成長曲線が変わることも多く、そういった関わりをMATCHAとしては大歓迎である。
先日、MATCHAのロゴを作ってくれたデザイナーから、副業に関して相談があった。
「副業が20万を超えてしまって、会社にどう言えばいいか?」というもの。
MATCHAも副業はOKな会社である。
台湾人編集者も仕事の傍ら、本を三冊出版していたり、ルーマニア人の編集者も来年からとある大学で非常勤講師をするという。(日本文化を教えるらしい!)
外で得たインプットや繋がりが会社に反映される。それによって掛け算な成長を生む可能性をあるわけで、全部会社で囲むというのは古い考えだと思う。もちろん人材流出のリスクがあるわけだが、それは会社としての魅力作りという努力も同時に必要になるわけで、抑制力だけ高めるのは会社の成長を考えると本質的ではない。
それよりも、この会社に関わり続けたいと思える環境を作っていくことが、会社が努力すべきことだろう。
副業がどういった時にOKかというと、会社が設定したミッション、個々のミッションが達成できているかどうか、次第かと考えている。
会社が設定したミッションを達成するために、部署ごとのチームミッションがあり、各チームのミッションを達成するために個人のミッションが発生する。
例えば、会社の今期の売上目標を3億と設定したとして、そこを営業チームで達成していれば、時間外でしていたとしても文句はない。
例えば、週5で定時に帰り、1億売上を上げる人と、週5で毎日終電帰りで5000万年売上を上げる人であれば、どちらが良いかという話にも近い。前者の人が、本業に支障がない形で動いていた場合、問題はないだろう。
もちろん、定時以降も残ってこの売上を1億から1.5億まで上げるのであれば、それは評価すべきポイント、対価含め何かしらに反映されるべきものだと思っている。
ここで難しいのがどのようにミッションを設定するかどうかだ。
営業はそのまま対価に反映されやすいからわかりやすい。(もちろん、受けた仕事を成果にまで持っていくのも超大事。)
逆に編集、システム、マーケでいうとどうかというと、それこそ会社全体のビジネスの設計次第だと思う。
編集でいうとメディアとして〇〇万人作るメディアを作ることが、営業が〇〇円売り上げることにリンクする。
また、システムにおいては、作ったサービスの安定度やどれくらいのインパクトが起こるかが大事だったりするわけで、簡単にかけた時間がそのまま対価に反映されるものではない。
最初に質問もらったデザイナーに対しては、
「ミッションを十分に達成してたらいいんじゃない?それ以上達成してたら、何かしら賞与をもらう仕組みがあるのが好ましいし、もしミッションを十二分に達成していても、会社として成立しないなら、それは会社や経営者の責任だと思う。」と答えた。
色々と書いたが、会社のミッション設定の正確度とここの達成度合いが副業を会社で良しとするためにも大事だと思う。
自分の会社も完璧にできているかとそうではないし、敢えて棚に思いっきり上げて話しているわけなのだが、徐々に良くしていきたいと思う。