先日、レオス・キャピタルワークスの藤野さんにお会いしていただいた。十勝のイベントでお会いして、運がいいことに事業計画を見てもらうことになったのだ。
濃密な一時間をもらった結果、自分たちの事業に強い自信と確信を持つことができた。
最後に、「今自分たちのフェーズで意識したほうがいいことってなんでしょうか?」と聞いた際に、もらった言葉が特に記憶に残った。それは、「能力がある人より、ビジョン共感度が高い人を採用した方がいい」ということだ。自分の頭の整理も兼ねて、このブログに書いておきたい。
能力<ビジョン
藤野さんに言われたのは、上記の図。
横軸が会社のおけるパフォーマンス、つまり能力で、縦軸が会社のビジョンの共感度合い。
左下の能力がなくて、ビジョンがない人はそもそも会社に合っていない。
よく陥りがちな右下の人を取ってしまうこと。能力はあるから一定の成果は出すけれど、会社のビジョンと方向が違うため、会社全体の雰囲気を乱したり、物事を自分に寄せてしまいがちである。
そして、徐々にダークサイドに落ち、ダースベーダー化する。と藤野さんは言っていて、自分の過去の経験からみても心当たりがあることが何度かあった。
成果は出していることを主張されて、ただ根本的なところで議論ができなく、物事が一体感を持って前に進みにくい。 遅かれ早かれ、何か問題を起こして、会社を離れてしまう。
取るべき人は、右上と左上の人。右上の人は、会社が求めている分野の能力もあって、ビジョン共感度も高い。即戦力になる人。正直、中々いない。
左上の人は、共感度合いが高いので、環境と努力次第でどんどん変化していく。
左上の人は会社のフェーズによって、全く未経験の場合は、金銭的理由と育てる環境がなかったりで、採用しにくかったりする。何でも屋がいると助かるフェーズから入り、徐々に特定のスキルを元に組織で活躍する、というのもあるケース。
ただ、なんとなくだけれど、組織の中核を長く担うのは、左上の人の確率も高いと思っている。いかに会社として、これからの人を採用して、活躍できる環境を作るかが、持続的に会社を成長させる鍵だろうし、多くの企業が新卒採用しているのもこれがあるんじゃないかと。
また、ビジョンに関しても思うのは、100%ビジョンの一致している人はそうそういなくて、会社の環境によって上下するものだと思っている。また代表やメンバーによる努力も必須である。
採用に関しては、考えても考えても終わりがない。なぜなら、組織は人で成り立っていて、一番重要なことだからだ。いい人がいることで、いいサービス、商品が生まれ、それが結果としてお金に変わっていく。
藤野さんが自分たちに、「人」の重要性について再認識させてくれたのは、とにかくありがたかったし、今後の1つの大事な判断軸にしようと思う。
ちなみに、僕らの会社のビジョンは、「日本の価値ある文化を時代とともに残す。」としている。
日本の良さを世界に発信することにより、日本の地域の魅力が変わりながら残っていく。そんな事業を進めていきたいと考えている。
ピンときたかたは是非、会社サイトを見てもらえると嬉しい。
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