「湯道」という大きな余白
先日、小山薫堂さんと銭湯大使のステファニーさんと自分で対談をしてきました。 テーマは「湯道」について。場所は伊勢丹メンズ館。風呂好きは公言しているものの、まさかこういう場に呼ばれるとは思ってもなかったです。 湯道とは茶道と同じく、湯を1つの日本の新しい文化として体形していこうというもの。 茶道で使われる器の価値があがるように、湯においても道をつけることにより、桶など湯にまつわるモノの価値をあげられるのでは、湯という文化が長く後世につづいていくのでは、というのが着想とのことでした。 会の始まりには、黒川温泉の湯上がりカフェオレが参加者に配られ、それを飲みながら対談に臨みました。美味しかったです。 おみやげとしてもいただいたのですが、このおぼろタオルは使い心地がとても良いです。三重県産。 肌心地もよく、絞りやすいため水っ気もとりやすい。コンパクトにまとまるので、バックの中にいれています。 「湯道」という大きな余白 イベント自体もとても楽しかったですが、一番の学びは、小山薫堂さんの余白の作り方でした。 「お風呂にはいることを湯道として日本の文化として昇華させていきたい。自分が死んだ後に、湯道というものが残り、自分はその家元として歴史の教科書にのりたい。みなさん、これは自分だけでできないし、まだまだ空いているスペースがあるので、何か一緒にやりませんか?」的なことを対談の冒頭に言ってたんですね。 自分はこれをやりたいと掲げ、そこに余白を作り、まわりを巻き込んでいく。文脈の作り方も、空いているスペースの作りかたも、とにかく絶妙でした。気づいたら自分も、「海外発信というで協力します。」と言っていました。 日本の価値ある文化を時代とともに創っていく。 20年前、都内で2600あった銭湯が今600近くになっています。 かかるコスト、後継することの難しさなど、どんどん廃業しているのが事実。 「日本の価値ある文化を時代とともに創っていく。」が会社のミッションなのですが、この言葉の着想は、自分自身が触れたいい日本文化が、5年後、10年後残ったらいいな、と思ったことから。それを社会化させたのが今のミッションです。 薫堂さんがやろうとしていることは、僭越ながらとても方向が近いように感じました。抽象化させて、時代に照らし合わせ、人を巻き込みながら価値を創っていく。 色々書いてしまったのですが、湯道という取組が今後どう発展していくか、楽しみでならないです。 公私混同で自分自身楽しみながら、新しい湯道の文化づくりに関わっていきたい。 ↑こちら銭湯大使のステファニーさんの本。今まで700以上の銭湯に行ったことがあるとか。 コンセプトも、写真も文章もとても素敵です。知り合いに勧めたら、その場で買っていました。 写真元、関連リンク:小山薫堂氏とゲストが追求し続ける「湯道」とは・・