真の暗闇を経験したことがある人がどれくらいいるだろうか?
一切の光が差し込まず、自分の目の前に手があっても、そこに自分の手があることすらもわからない。そんな暗闇。
昨日、2年ぶりにDialog in the Darkに行ってきた。
Dialog in the Darkは、まっくらやみのエンターテイメント。
目が見えない視覚障害者の方がアテンドとなり、暗闇の中で様々な体験をする。
今回、自分が体験したテーマは、日本文化を体験すること。
自分はDIDが好きで、7年前に外苑前で体験して以来、フランクフルトやアメリカなど海外でも行くぐらいはまってしまった。真っ暗闇で自分と他者とで対話すること、また1つの働くあり方を作るこの催しのコンセプトが好きなんだと思う。
会場の入口。DIDはドイツ発祥で、赤い入り口の文字はドイツ語。
これが暗闇のなかで使う白杖。とてもじゃないけれど、この白杖がなかったら歩くことはできない。
DIDのロゴ。6年前にこのロゴを知り合いのmixiの投稿で見て、どうしても行きたくなった。海外のものよりも、日本のもののほうがあの空間、体験を表している。
まっくらやみの中で、日本文化に触れる。
自分が暗闇の中で書いた書き初め
今回のまっくらやみのの中では、日本の四季を感じる音を立体的に聞いたり、書き初めをしたり、とあるお正月っぽい場所に入りながらみかんを食べたりした。真っ暗闇の中の書き初めは楽しくて、硯で墨をすりながら、今年のコトを考えるのはとても良かった。
DIDがいいのは、自分が普段当たり前と感じている日常を、非日常に感じられること。自分の視覚以外の感覚が敏感になり、見えないのに、その場所に何かがあるとわかる。
人は無意識に見られることを意識していきているけれど、この暗闇の中では、それら一切が意味ないものになる。ニックネームをつけるのも、ある種自分の自演から取り除かれ、新しい自分の自演に繋がるものではないか。
今回のテーマは、2020の名前の通り、オリンピックでのサイドイベントを意識したもの。
これから会を重ねるごとに進化していって、訪日客の日本を味わえる必須の催しになったらと思う。
2018年1月10日10時、14時で英語版の無料体験
実はこのイベント、英語版もやっていて、現在枠が余っていると広報担当の鈴木さんが言っていた。
普段なら一回5000円~1万円ほどするのだが、今は新しい試みとして無料としているらしい。
英語ができる人で興味がある方は、下記アドレスに、名前と一緒に希望日を添えて連絡してもらえたら思う。
広報 鈴木 suzuki@dialoginthedark.com
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