8月4日 デリー→ 5日 ジョードプル
「ペナルティーだ。250RS支払え。」電車のスタッフは僕にそう言った。そう、僕は切符も買わずにジョードプル行きの夜行電車に乗り込んでしまったのだ。いや、これは本当に時間がなかったとのと、駅の複雑さと切符の売り場の混雑さで買うことができなかったのだ。仕方ないから、僕は電車に飛び乗った。事情を説明すれば、普通乗車券をSLeeperクラスにアップグレードできるように、電車内で切符を購入することができるだろうと思った。甘かった。
インドのSLクラスは、乗った際に乗車券の確認があり、その際に車掌に説明したら、ペナルティーだと言われた。僕はペナルティーという言葉がエキストラチャージ以上に嫌いな言葉で、どうしても支払いたくなかった。ペナルティーなんてルールは初めて聞いたし、ペナルティーという言葉に屈したくなくて、「本当に時間がなくて買うことができなくてどうしようもなかったんだ。ちゃんと今正規の料金を支払うから勘弁してくれ。」ということを30回以上くらい繰り返し言ったけれども、やっぱりペナルティーは覆らなかった。最後に車掌は僕に「払うか、それかセカンドクラスに行け。」と言った。その頃にはその車掌にお金を渡すのすら嫌になっていて、僕は電車が次の駅に着いたときに、セカンドクラスに乗った。
セカンドクラスは今回の旅で初めて。噂には聞いていたけれど、窓から足が出ていて、まさにジャングルのような有様だった。地べたに横になってる人、天井には布をハンモックにして寝てる人、4人席に6人が座ってるキツキツの状態の中へ僕はSLクラスから入った。最初は衝撃だったけれど、10分もすればその環境になれている自分がいた。むしろありえない光景に楽しんでいた。荷物を盗まれないようにと、足と手を二つのバックパックに絡ませて、かつバック同士を鍵で結んだ。お金はいつ支払うのだろうと、待っていたら寝てしまった。
目が覚めたらジョードプルに着いていた。お金も支払わずに。どうやら、セカンドクラスは無賃乗車できるようだった。途中チケットの確認もなかったし、客自体もチケットを持っている様子もなかった。むしろ混雑しすぎていて、車掌もチケットの確認なんかできない。暗黙の了解で無料の交通インフラとしてなりたっているのかな。あの体験はもうしたくないので、二度とセカンドクラスには乗らないけれど、インドの面白さを垣間見た気がした。
ジョードプルのこの街並みや景色を見た瞬間この街が好きになると思った。青、青、青。茶。空の色と街並みが一緒で、この景色に僕はテンションが上がるとともに、とても心が落ち着いた。ジョードプルはブルーシティーとい呼ばれている。バラナシであったゆーろーにこの旅で3位に入る街と言われて、どうしても行きたくなったのだ。最初は彼の言葉の先入観からの感情かと思ったが、そんなことはなくて、ジョードプルはラダックのレーに着いたときと同じくらいの感動だった。
青!
ペンキも青。
街を歩いているだけで楽しかった。わくわく。
水色ってほんと心が癒される。
ヴィバッサナ瞑想が終わったら、ゆっくり回りたいと思った。