インバウンド観光メディア「MATCHA(まっちゃ)」をやっていて一番聞かれるのは、組織や運営よりも、サイト名です。なんでMATCHAなんですか?と。
訪日外国人向けメディアを立ち上げるというのは、会社を作る際に決まっていました。こういったことがやりたくて会社を作ったので。会社名の由来は今回は置いておくとして、初期に一番悩んだのがサイト名なんですよね。これが本当に難産でした。毎回議題では上がるけど、中々しっくりこず、1月半ばまで決まってなかったんです。今回は、その難産だったMATCHAの由来について書いていきます。
最初はJAPAN 〇〇にしようと思っていた
訪日メディアだし、「JAPAN」がつくべきだと思っていた節が当時の自分の中にあって、一時期「JAPAN BLUE」とか、「JAPAN TRAVEL」とか今考えるとぞっとするような名前にしようと思っていました。ありふれているし、なんか政府系っぽいな….とふと思って、「japanblue.jp」ドメインを購入するワンクリック手前で辞めました。
で、編集長の鳥井さんに「JAPAN BLUE、なんか嫌です。もう一度考えましょう。」と自分が決めた意見をひっくり返して、再度悩み悩んで「MATCHA」になりました。あれは、ルノアールの新宿店でした。
理由1:日本をイメージしやすい
前提条件はシンプルで「短いワードで、日本をイメージしやすい。」この軸で色んなことを考えて、結果落ち着いたのが「MATCHA(まっちゃ)」。
3つ理由があって、1つ目の理由としては、とても日本的だからということ。抹茶って日本人にとっても、外国人にとっても日本を想起させるワードだなーと思ったんです。そして何よりいいイメージを持たれているワードだな、と。抹茶を嫌いな人って聞いたことないです。あと、発音もしやすいのもいいです。まちゃ、じゃないです。まっちゃです。
理由2:MATCHAが海外で浸透していること
2つ目の理由は、海外でMATCHAが人気だということ。スタバがMATCHA LATTEを出していたり、羽田のお菓子のおみやげの多くが抹茶関係の製品を使っていたり、様々な国にMATCHAというワードが浸透しているんですよね。
新たに僕らが言葉を作っていくのもいいのですが、既に人気があるワードを使っていくのはいいんじゃないかと思ったんです。これは堀江さんのTERIYAKIと同じ発想かと思います。
理由3:日本の古くからの和、西洋や現代にでもなんでもあう
最後の理由は、僕より鳥井さんの方が説明が上手いのですが、抹茶ってお茶などの古くからある和風のものから、抹茶ラテや抹茶ケーキなどのある種西洋なものなど、なんでも合うというのがあったからです。
僕らが訪日メディアでやりたいのは、まさにそこで、古い日本の良さも伝えていきたいし、西洋と融合した日本、今のぶっとんだ日本の面白い文化も伝えていきたいと思ったんですよね。だから、「MATCHA」というワードはめちゃくちゃいいなーと思ったんです。
そんな3つの理由からMATCHAになりました。でも、こういったサイト名に決めた思いが、媒体の前提や匂いを作っているなーと僕は思うんです。すごい苦労して出した案だけど、その分考えぬいて良かった。JAPANなんたらにしなくてよかった、と本当に思います。会社名の由来や設立日の狙いなども色々あるのですが、それはまた別で書いていきたいと思います。