カタールでの懐かしい一枚。もう4年前。
「仕事で一番やっちゃいけないのは、自分や人に対して諦めること。それをした瞬間、全部が終わるよ。」
4年前カタールの国際ブックフェアーで仕事をした時、舞台裏で、恩師である櫻井孝昌さんに言われた一言。
櫻井さんは国を巻き込んで、世界中で日本系のイベントを開いて、文化発信をしていた方。
会社経営者でもあり、いわば僕の大先輩です。
海外でのイベントではトラブルはつきもので、例えば、モデルの人や司会者の人が遅れてしまったり、国が違う分、しっかりと意図が伝わらないこともある。
そこで、イラッとしてしまうことや投げ出したくなることもある。そんなときに、プロデューサーが諦めると、諦めた様子が少しでも伝わると、全部が終わってしまうんですね。
今、MATCHAは、インバウンド観光のメディアで、そこそこのポジションになっています。数字もどんどん伸びてきています。
今まで大変なことが沢山ありました。一度でも事業を諦めていたら、今はなくて、続けているからこそ見えたことばかりです。たとえ、自分一人になったとしても、やり抜いていく覚悟が会社経営には必要です。
自分に諦めないことと同じくらい大事だと思っているのは、人に対して諦めないこと。
自分たちがやっているのは新しい領域。何かを挑戦してうまくいく確率って低いんですね。
いろんなバッググラウンドの人が関わっている会社だからこそ、いろんなトラブルがおきるのですが、そこで少しでも諦めたり、また諦めたことが伝わると、そこから色んなことが崩れていく。
この考えは、過去の自分自身の体験からも来ています。
諦められるのがわかると、言葉が出なくなったり、新しいアイディアが出にくくなってしまうんですね。
そうなると、どんどん身動きがとれなくなって、結果がでにくくなって、更に苦しくなっていく。
その時は心底辛くて、だからこそ、そういったことをこの会社ではしたくないと思っています。
少し前にこんなエントリーを読みました。
諦めないこと、と近いなーと思いました。
最初はできないのは当たり前で、まずは信頼して、信頼されて、徐々に仕事の文脈がわかってきて、その後にようやく、その人本来の力が発揮されるんじゃないかと。
諦めないって当たり前の言葉のようで、意外と深い言葉だと思っています。
これからもこのスタンスは続けたい。
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