8月22日 カイロ(エジプト)
エジプトには着いた時、iPhoneの時計に17時と表示されていた。日本との時差は7時間。つまり、僕がエジプトで17時を迎えているとき、日本は24時を指しているわけだ。それがどうもしっくりこなかった。今まで感じていた時差は長くても3時間半、これがいきなり倍になっていたことに戸惑った。なにより、自分がエジプトにいることが信じられなかった。エジプトって、あのピラミッドがあるエジプトだよねってひたすら自問していた。
エジプトはとにかく暑かった。17時にもかかわらず、太陽の日差しが強く肌がじりじりと焼けていくのがわかる。10分で、メガネ跡がつきそうなくらい暑かった。空港を出て、タクシーの運転手が相変わらず近寄って来たが、とりあえず全員無視をして、バスを待つことにした。
でも、バスが来ない。空港のスタッフに聞いても、バスが1時間に2度はあると言っていたのに、1時間待っても一向に来ない。仕方ないから、メータータクシーにしっかりとメーターを入れさせて、タフリール広場へ向かった。
エジプトの首都カイロは思ったよりも、荒んでいた。建設途中で放棄したであろう建物がいくつもあった。
タフリールに着き、適当に宿を探して、イスマリアというホテルに入った。そこのエレベーターは今まで見たどこのエレベーターよりも衝撃的だった。
生まれて初めて、エレベーターというものに乗るのに恐怖したし、エレベーターというものを静かに乗る重要性も理解した。とにかく怖い。
階段もひどかった。
夜は道を歩いていたら、エジプト人に声をかけられた。ちょうどラマダンという断食の時期に重なり、人々が夕食を街中で食べていた。ご飯が余っているから食べろと言われ、断る理由もないので頂いた。おかわりもした。2ヶ月ぶりに食べた牛肉はとてもとても美味しくて、涙が出そうだった。
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