先日取材に行った浅草 Amuse Museum「ボロ」の展示
訪日メディア「MATCHA」をスタートさせて1ヶ月半。週ブログを書く習慣がなくなってしまったのですが、2週間に1回は何か書くようにしたいと思っています。書くことで思考が整理されるので、僕にとってブログを書くという行為は結構大切です。
人と会う機会が増えて、自分が無意識のうちに行っていたことを言語化することが増えました。その1つが「伝えることの本質は動かすこと」ということです。これは僕のブログ論の核となるような考えで、一度文章にしていきたいと思います。
消費されるコンテンツと積み重なるコンテンツ
今世の中には様々なコンテンツが乱立しています。数えきれないくらいの種類がありますが、コンテンツは2つタイプで分けられると思っていて、1つは消費されるコンテンツで、もう1つは読んだ人の人生に積み重なるコンテンツです。
前者は、iPhone5レビューとかそういった類。その瞬間に必要とされ、消費され、別にほとんどの人が書いても変わらないもの。今流行りのバイラルメディアもそれかもしれないです。後者は、実際にその人を動かしたコンテンツ。小さな一歩でもいいので、その読者に主体性を持って動いてもらうようなコンテンツ。
どちらがいいかなんて多分ないのですが、僕は後者のコンテンツを作ることを大切にしていきたいですし、価値があると思っています。
深夜特急が多くの人の人生に影響を与えた理由
今から3年前、とあるブロガーの写真が綺麗すぎて、一眼レフを買って写真にハマってしまったことがありました。旅に出て、インドのラダックに行ったのもそう。他にも色んなきっかけで、動かされて、その後の人生が大きく変わったということがありました。
「動かされる」というとアレな人もいるかもですが、当人が動いた先に、良質な体験があれば僕は素晴らしいことだと思っています。きっかけとなった人やモノが、動かされ、動いた人の人生に積み重なっていき、いい方向に変わっていく。
深夜特急の沢木耕太郎が多くの人の人生に刻まれているのは、単純にストーリーの面白さだけではなく、実際に多くの若者を動かしたからでしょう。その動かされた先に、想像もできなかったような面白い世界が待っていたからだと思います。
読んだ人の人生に積み重なるようなメディアに
そんなわけで、伝えることの本質は動かすことなんじゃないかと思っています。
このブログや、訪日メディア「MATCHA」で目指しているのは、読んだ人の人生に積み重なるコンテンツ。せっかくであれば、読んでくれた人、動いてくれた人の人生に積み重なるようなメディアにしていきたい。なので、それっぽくよさ気なものを並べ上げて、伝えて終わり、みたいなことはしたくないです。
これから日本に来る外国人は、更に増えていきます。そんな中で、MATCHAを通してその1人1人の体験を良いものに、想像もできなかったものにしていきたい。そのためにも、本当にいい場所やモノを1つ1つ熱量をもって取り上げていく必要がある。そして、動いてくれた1人が10人、100人、1000人と変わっていくようなことができればと思っています。
MATCHA、これから更に盛り上げていきます。
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