先日行った美山の紅葉がきれいだった。
仕事をしていて、決まりきった正解なんてない。
その状況状況によって判断すべき答えも変わるし、一時が良かったものが、その次の日に良い答えということは限らない。
友人が、とある外資系企業の最終面接で言われた質問が面白かった。
「あなたは、この会社の社員である。業務の中で、弊社サービスの致命的な欠陥を見つける。あなたはこの問題を24時間以内に解決しなければいけない。ただこの問題を解決できるのは、ブラジルのスーパーエンジニアしかいない。ただそのブラジル人は、スケジュールに隙間がないくらい忙しい。さて、あなたはどうやってこの問題を解決するか?」という質問。
この記事をみた人は、どう答えるだろうか??
ある人は、そのブラジル人に莫大なインセンティブを与え解決をしようとする。
ある人は、実際にブラジルに飛びだって解決しようとする。
ある人は、そもそも本当にそのブラジル人しかできないのか?を探る。
ある人は、他の人を信用できないから自分でなんとか解決しようとする。
自分が頭を捻って出した答えは、「全社レベルに関わる欠陥と定義し、まずなんとかして日本の支社長に伝え、そこから日本の支社長からブラジルの社長に伝え、ブラジルの社長からそのエンジニアに伝えるということ。」
この答えを出した理由としては2つある。
1つは、相手の立場を考えた際に、同じ会社の社員だったとしても、信頼関係がない状態で頼み事をされたてもすぐに受け取ってはくれないだろう、ということ。誰からが一番話を聞いてくれるかを考える。
2つは、大事なことはその問題を解決することであり、必ずしも自分が解決しなくてもいい、ということ。
相手の立場を考えて仕事をお願いする。
1つ目を考えたきっかけは、この話になる前に、思いやりが大事だよね。という話をしていたこと。社外で取ってきた案件を社内に渡す際に、ただこれをお願いします!と伝えるだけではだめだと。
お願いする相手のタスク感や他業務の優先順位を理解した上で、その依頼の期日、優先順位、背景、レベル感を伝える必要がある。仕事の精度もあがるし、受けた相手の頭のメモリを無駄に使わないためにも、いいことである。
また思いやりには関しては、形式的なものではなく、本当に相手のことを思っているかどうかという姿勢がまず大事である。
誰がなにを言ったかはどうでもいい。
二つ目は、先日聞いたラジオがきっかけ。スタジオジブリの鈴木さんと宮崎さんは良く企画の藩士をするらしい。ただ、その際によく起きるのが、「そのアイディアを言ったのは宮さんでしょう。」「いやいや、鈴木さんでしょ。」となるらしい。
鈴木さんは、「正直、誰が何を言ったかなどはどうでもいい。」と言っていて、これはまさにそうだなーと思う。大事なのはみんなでいい企画を作ることであり、そのためには誰が何を言ってできたかなんてどうでもいい。
言うことと、実際にやること、というのはレイヤーの違う話ではあるけれど、本来の目的に立ち返えりながらものを選んでいくのはとても大事だ。
自分の答えは、今の自分らしいと思う。
会社を作るまでは、何でも自分でやる人間だった。内向的な人間で、自己完結型。
今もできていないことだらけだけど、会社を作って色んな人に助けられて物事が進んでいくのをみて、自分1人でできることなんて限られていると痛感した。ほんとに。
この記事を読んだ人は、どう答えるだろう?
正解なんてない。ただ、定期的に自分や他者と向き合う良い問いであることは確かだと思う。
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