自分は、公私混同な人が好きです。
裏表なく、仕事もプライベートも関係なく、どちらの時間もどちらでもない。
公私混同こそが、人生を面白くする秘訣だと思う。
自分の中でそういった生き方をしている人が多いのだが、そのドンピシャの1人が、星野リゾートの星野さん。
「会社でスキークラブを作ったんだけど、年々参加率が下がっていたんだけど、”グルメ”という言葉をつけたら参加率が二倍以上になったんだよね。面白いよね。」
そうニコニコしながら話している様子を見て、この人は公私混同な人だなぁ、と感じた。
今回、その星野グルメスキークラブに参加した。
場所はニュージーランドのクイーンズタウン。茹だるような暑さの日本とは真反対の、ゼロ度近くの真冬である。
目的は2つ。1つ目はでスノボを滑ること。2つ目は、星野さんから経営者としての生き方に触れること。
今回の滞在が到着、出発含めて4日しかなく、弾丸だったのだが、参加してよかった。
原体験にこそ価値がある。その言葉をより強く思いたい、そう感じる時間だった。
ネーミングの話
暖炉での様子。
到着した日の夜、暖炉を囲みながら、とある施設の新しい名前をどうするかの話になった。
色んな案がでて、思考のプロセスが見えて面白かった。上がってきた名前のいいところ、欠点、それから連想していくイメージを広げていく。
ipad Proで地形の説明をしている様子。
名前というのはとても大事なものだなーと、ごく当たり前なことを改めておもった。人はいくつものものを覚えられないし、その名前を見て、直感的にそれが自分にふさわしいかを判断をする。
その名前から生まれるアイディア、制限されるものまで、あらゆるものに影響をする。メディア「MATCHA」の名前を決めるときは、1ヶ月近く真剣に考えたのですが、それ以来、名前を決めるのにあのときほど考えきれていない。
人生初、HELI SKI
HELI SKIの映像
「青木さん、明日の予定知ってます?HELIに乗って、山頂から滑ります。」
いやいやそんなの聞いていないよ、なんて思いつつも、楽しみのほうが上回ってワクワクしてしまった。
当日は雪崩が起きたときの動き方など、普段受けないレクチャーを受けた。
誰も足をつけていない真っ白な雪山は、綺麗すぎて、凸凹が見えなさすぎて、一瞬自分がどこにいるかさえもわからなくなった。
1日のフライトで50万~60万円。大人の遊びである。自分たち以外でも、オーストラリアの方、中国の方と朝から集まっていた。
最高の雪山「the remarkables」
最終日に滑ったのがremarkables。中心地から来るまで40~50分ほど。朝8時に出発して、入り口から近い駐車場に止める。
景色も最高で、滑りも気持ちよく、スノボがもっと好きになった。
また、アイスバーで飲んだcoronaはお土産にしたくなるぐらい美味かった。
「スキーリゾート運営の肝は、駐車場マネージメントである。」の格言通りの様子が、the remarkablesでは体現されていた。
FIRG BURGER
今まで食べたバーガーの中で一番美味しかったのがここ。FIRG BURGER。クイーンズタウンに行く予定がある人がいれば、絶対にいってほしい。
あそこまでバーガーに、かぶりついたのはないくらいに美味しかった。頼んだのは、オリジナルのThe FERG BURGER Delux。
星野さんいわく、昼から番まで人がごった返してして、行列に並ぶことすらFERG BURGERの楽しみと言っていた。
ちなみに受けている理由は、一つ一つの食材にとにかくこだわっていることらしい。
高い山から滑って、恐怖心に打ち勝て。
「スキーの上手い下手というのは、スキルと恐怖心2つがあるんだよ。恐怖心が上回ると、スキルがあってもうまく滑れない。恐怖心に勝つ方法は、今までにしたことがない高い山から下ることだよ。仕事も一緒。慣れるから。」
と星野さんは言っていて、人生や経営にも共通するもの。ちなみに信頼することで、力はより発揮できるというエピソードもあったのだが、それはどこかで話したいと思う。
もっと中長期の旅行を知らないとだめだよ。
星野さんは9年連続、真冬のNZを1ヶ月過ごしているという。そこで中長期的な会社の目標や今の会社の現状を俯瞰してみているという。
星野さんに「MATCHAは旅の会社なんだから、中長期での旅行の楽しみを知らないとだめだよ。」と言われてしまったので具体的な案を考えたいと思う。
こういった時間を日本で作るためにはどうすれば、いいだろう。いくつか要素があると思うので、次のForbesの連載にでも書きたい。
以上、つらつらと記憶に残ったこと、とどめたいことを整理して書いてみた。
星野さん、社員の方は公私混同で、感性が豊かな方ばかりで、一緒にいて終始楽しい時間でした。
星野さんの経営者としての振る舞い、考え方を間近で感じることができたのもよかった。
改めて、星野さん、森本さん、小林さん、山口さん、倉崎さん楽しい時間をありがとうございました。
今からまた滑りたい欲が高まっています。次回はチリに行くかもしれないとのことなのですが、もっと練習して、次は今年以上に楽しみたいと思います。
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