先日行った佐賀の有田にて。
最近、採用の面接で多くの人とお会いしています。なんとなく興味を持ってくれた方もいれば、働きたい!って言ってくれる方もいたりと様々です。
そこでとあるエンジニアの方が、「MATCHAで一番大事にしているKPI(数値指標)ってなんですか?」と聞いてくれたんですね。自分の中では言語化できていたけれど、文章化や口に出したことはあまりなかったと思って、今書いています。これは僕のメディアの思想とも言える部分だったりします。
このメディアを通じて、日本を好きになってもらうこと
「このメディアで一番大事にしている指標は、読者がこのメディアを通じて、実際に動いてくれること。その数ですね。その動いた先でより良い体験価値があって、日本って面白いな、好きだな。って一人ひとりに思ってもらうことです。」僕はそう答えました。
PVやUUも大事な指標だけれど、PVがメインではないです。上記の目標をしっかりと全うすることで、その結果として、ユーザーのロイヤリティーやPV数が上がっていくと考えています。
たまにFacebookのページで、「ここ2週間の日本滞在の、一番の情報ソースはMATCHAだったよ。」というコメントがあります。
そういうのはすごい嬉しくて、メディアをやってて本当に良かったと思うんです。ただ、まだその”実際に動いてもらった。その人の日本での滞在をよりよくした。”というのをしっかりと可視化しきれていないのが正直なところです。
より読者にとって好かれるようなデザイン、多くの人にこの情報がほしかったんだ!と言ってもらえるようなものにしたいと思って、今色々動いています。
メディアの本質は動かすこと
なぜ、上記のような指標なのか。それは自分の原体験にあります。
以前書いた「伝えることの本質は動かすこと」という記事にほぼ重なるのですが、メディアの本質は動かすこと、だと思っています。
これだけ情報が溢れている今、多くの情報が消費され、実際にその人の中に残る記事ってあまりないです。その残るか、残らないかの基準は、実際にその記事を見て動いてもらえるかだと考えています。
僕が旅にでたきっかけの1つは、とある人の旅ブログが素晴らしかった事だったんですね。そのブログを読んで、実際に旅に出て、自分の人生が大きく変わったということがあったんです。
ふと、自分の人生を振り返るとき、そのきっかけを考えるとき、その人のブログが自分の頭に出てきます。それはこれからもそうだと思います。つまり、自分の人生の中でその人のブログが刻まれているんです。
自分以外の人でもそういう経験をしたことがあると思っています。それはWebかもしれないし、紙かもしれない。近くの人からのふとした言葉かもしれない。
単なるPVだけを集めるだけの情報よりも、見てくれた人に動いてもらって、何かを変えることを大切にしていきたい。それが結果的にメディアの価値につながると信じています。
読者がこのメディアを通じて、実際に動いてくれること
簡単なことではないですが、これからも大切にしていきたいです。
関連リンク
訪日メディア「MATCHA」を立ち上げて1年が経ちました。
.