2011.6.19 ~ 2012.1.12 計206日 18カ国 50都市 赤線が旅前に想定していたルート 黒線が実際に旅をしたルート
経路:日本→タイ(バンコク、アユタヤ)→ネパール(カトマンズ、ポカラ)→インド(バラナシ、アーグラ、デリー、レー、ヌブラ谷、マナリー、ハリドワール、リシュケシュ、ジョードプル、ジャイプル)→エジプト(カイロ、ルクソール、ギザ、ダハブ)→イスラエル(エイラット、エルサレム、ベツレヘム、ヘブロン)→ヨルダン(アンマン、ペトラ、死海)→トルコ(イスタンブール、カッパドキア、パムッカレ)→ブルガリア(ソフィア、リラ)→ギリシャ(アテネ)→イタリア(ローマ、フィレンツェ、ルッカ、ミラノ)→フランス(パリ)→ルクセンブルク→ドイツ(フランクフルト、ベルリン)→オランダ(アムステルダム、ライデン、デンハーグ、ユトレヒト)→イギリス(ロンドン)→モロッコ(マラケシュ、ワルザザート、メルズーガ)→スペイン(マドリッド、バルセロナ)→アメリカ(NY)→カナダ(ナイアガラ)→アメリカ(バッファロー、シカゴ、サンフランシスコ)→日本 総費用:約90万円
2011年6月19日に出発した世界一周の旅が終わった。2012年1月12日に日本に着いたので、計206日間旅をしていた事になる。僕がこの旅を決心し、深く考え始めたのが一昨年の12月。気持ち的には1年の時が過ぎた。2週間たった今、この旅について振り返ってみたいと思う。将来このエントリーを振り返って、自分を見つめ直せるようなものが書けたらと思う。
世界一周した目的
よく、なんで世界一周しようと思ったの?と聞かれる。僕が世界一周を出た理由は大きく分けると3つある。1つは、世界のまだ見ぬ景色を知りたいから。2つ目は、世界中の人と知り合って、自分という人間の幅を広げたいと思ったから。3つ目は世界における日本、日本の文化のあり方にとても興味があったからだ。僕は今何故世界一周をしてるのかというのは旅の中で自問し続けた。自問し続け、絶えず目的は変わっていった。つき詰めて考えると自己成長がしたかった、この一言に尽きる。
人生で一番良いタイミングで世界一周できた。
よく、7ヶ月どうだったと聞かれる?僕が僕に会ってもそう聞くと思う。僕がまず答えるのは、一切の後悔が無いということだ。人生で一番いいタイミングで世界で旅をできたと今でも思う。一年早くても、遅くても駄目だったと思う。辛いことや、苦しいこともたくさんあったが、正直、旅に出ていなかった自分は想像したくない。それくらいこの7ヶ月が自分に与えたものは大きかった。
人生は日本だけではない。
この旅を出て、一番得たものは、何を考えるにしても日本という枠組みを外した上で物事を考えられる様になったことだと思う。それは生き方や幸せ、ビジネス、何にでも言える。この旅で出会った景色、人、感じたこと、多様な価値観や生き方、モノサシが増えたこと、それらは全て僕の財産になったし、どれもかけがえのないもの。その中でも、日本という枠をはずし、世界を含め物事を考えられるようになったということは、今後の自分の人生において最も重要な土台になったと感じる。人生は日本だけではない。これはこの旅を通して感じたことであり、色んな人に伝えたいこと。
原体験にこそ価値がある。
旅を通じて特に実感したのは、原体験にこそに価値がある、ということ。今世の中は情報に溢れていて、ほとんどのものはネットさえあれば手に入れる事が出来てしまう。しかし、イメージと現実は違う。例えば、デフォルト寸前と言われたアテネの街の現状は日本で報道されている情報と、実際に行ってみて肌で感じることや情報は大きく違うのだ。イスラエルのイメージやパレスチナ問題についても、僕がニュースを見て想像していたものと大きくかけ離れていた。写真と実際の風景やっぱり違うし、死海はビックリするくらい浮くし、ラクダは思ったより心地良くないし、臭い。砂漠の夜は笑えないくらい寒いし、バラナシのガンジス川は想像以上に汚いし、変な臭いがする。ヴィパッサナ瞑想も凄まじかった。宗教上や歴史による国同士のトラブルやいがみ合いの空気は、その場に行ってみないとわからない。
インターネットにいると何でも分かった気になってしまうが、それは情報でしかなく、僕はこのような社会だからこそ、自分の原体験に価値を見出す生き方をしたいなとこの旅を経て思うようになった。きっとそういう一つ一つの原体験こそが今後の人生の礎になっていくだろう。自分の足でその地に赴き、その空気を自分の肌で感じ、自分の目で見たものを信じ、自分の口で語れる生き方をしたい。世界は広く、可能性に満ちている。
旅とソーシャルメディアについて
僕は旅を出る前に、「Facebook×世界一周」という旅の企画を打ち出した。この旅の企画の内容は、ソーシャルメディアを使い人との出会いを作りながら世界を一周するというもの。基本的に外国人と会う時はCouchSurfing、現地で活躍されている日本人の方とはTwitter、現地の大学生とはFacebookを使い交流していった。具体的に人と出会うためにどうしたかというものは別エントリーにまとめようと思うが、この旅のスタイルが僕の7ヶ月の旅をとても充実させてくれた。普通に旅をしていたら出会えないような方々と(特に僕みたいな学生では)、ソーシャルメディアを使い出会うことができ、また彼らから得たものは僕にとってとても財産になった。なんのつながりも無い中海外に行っても、国が創りだした側面しか見れないことが多い。スタンプラリーのような旅というのかな。それらの壁を壊してくれるのが、CouchSurfing、Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアであると思う。現地の人や働いている方の話は、その国の色々な側面、価値観、生き方を僕に教えてくれた。もちろん旅以外でも、ビジネスにおいてもそれらを使い人と出会っていくことはとても可能性があるとこの旅を通じて感じた。
今後世界一周というものがより多様化していく。そして、それは何かを達成する上での手段となり土台となる。
世界一周というものが、これからどんどん多様化していくと感じるし、何かを成しうる為の大きな土台となり手段となると感じる。僕がこの旅で出会った人の中でも、SamuraiBackPackerProjectをやっている太田英基さんや、世界のオーガニックの可能性を求めて世界を回っているご夫婦などがいる。Cool Japan Boom Japanという企画で世界一周をされた長谷川ご夫婦や、またお会いしていないが、世界のノマドや起業家に会いながら旅をしているナルセさん、世界一周中にグアテマラでスパニッシモというスペイン語オンラインレッスン事業を始めた方もいる。旅は自由である。だからこそ、自分なりに何か目的を持ち海外を回り、海外でのその体験を人生のの土台にするという選択肢は今後もっと普及して行くべきだと思う。こういってしまうのもなんだが、僕は世界一周自体にはあまり意味が無いと思う。もちろん、その世界一周という言葉が一つの選択肢となり、海外に一歩踏み出せるきっかけになるのであれば素晴らしい事だ。だが、一週間でタイに行って、ロンドンに行って、NYに行って、日本帰っても同じ”世界一周”なんだ。だからこそ、自分なりの”世界一周”を考えなければいけない。自問し続けなければいけない。
もっと日本を知りたい。
僕の旅の目的の一つに”世界における日本、日本文化を知る”というものがある。それもあり、僕は海外における日本のお店やイベントに積極的に参加し、日本に興味がある外国人や、日本に留学に来ていた人に会っていった。色々な国を巡り、様々な国籍、人種の人と出会い、海外における日本を見て気付いたのは、僕は日本のことをよく知らないということだ。しかも、日本の中でも東京しか知らない。もしかしたら、東京もよく知らない。クールジャパンという表層の言葉に流されていて、日本というものをわかった気でいた。よく海外に出て日本をより知りたくなるというが、今まさにその状態である。
そんなこともあり、この1年をかけて日本を回っていきたいと思う様になった。お金も無いので、ヒッチハイクをしながら日本を回ろうと思っている。そして一つ一つの土地に行き、自分なりに日本というものを言葉にしていきたい。きっとその原体験こそが今後の僕のやりたいことの一つの土台になると思う。僕が今後やっていきたいことは日本の文化を海外に発信し、外国の人に日本に来てもらうようなモデルを作ること。もしこのエントリーを見て、会ってもいいよ、という人がいれば是非FacebookかTwitterでご連絡いただけると嬉しい。
旅の写真達
この旅を通じて、1万枚以上の写真を撮った。本当はその写真を0.1秒ずつつなげ、20分ぐらいの高速スライドショーを作る予定だったのだが、失敗。仕方が無いので、印象に残った場所や見てもらいたい写真をいくつか取り上げて載せたいと思う。
バックパッカーの街、カオサン通り(バンコク/タイ)
雨と霧の中で、必死のトレッキング(アンナプルナ/ネパール)
価値観が崩れた、バラナシのガンジス川。(バラナシ/インド)
パヤルの屋上から(デリー/インド)
ラダックの秘境、ヌブラ谷。(ラダック/インド)
10日間のヴィパッサナー瞑想を終えた後の一枚。(ジョードプル/インド)
歯痛の救世主、正露丸(左下奥歯)
王家の谷を灼熱の50度の中、自転車で駆け抜けた。(ルクソール/エジプト)
ダハブで初めて感じた、無重力。(ダハブ/エジプト)
嘆きの壁に見る、ユダヤ人。(エルサレム/イスラエル)
キリストが死んだ場所、エルサレム。(エルサレム/イスラエル)
未だ高く、厚い、パレスチナ分離壁。(ヘブロン/イスラエル)
衝撃、ペトラ遺跡。(ペトラ/ヨルダン)
ビックリするくらい浮いた死海。(死海/ヨルダン)
異惑星、カッパドキア。(カッパドキア/トルコ)
絶景、パムッカレの石灰棚。(パムッカレ/トルコ)
ヨーグルトより、ストリップショーで有名なブルガリア。(ソフィア/ブルガリア)
リラの僧院に魅了された。(リラ/ブルガリア)
デフォルト寸前と言われた、スト時のアテネ。(アテネ/ギリシャ)
華の都、フィレンツェ。(フィレンツェ/イタリア)
日本のサブカルの威力を知る。(ルッカ/イタリア)
パリでゲイバーに突撃。(パリ/フランス)
パリの草間彌生の展示会、最高。(パリ/フランス)
金融の街の幻想的な朝霧(ルクセンブルク)
本場のDialog in the Darkを味わう。(フランクフルト/ドイツ)
ユダヤ博物館のヴォイド、鳴き声が響き渡る。(ベルリン/ドイツ)
アムステルダムで、多様性を感じる。(アムステルダム/オランダ)
オランダのイメージは、もはや風車ではない。(オランダ)
新しい日本食のあり方を目の当たりにする。(ロンドン/イギリス)
CGの凄さを感じた、ハリーポッターの舞台。(オックスフォード/イギリス)
ラクダとともに、砂漠で過ごした3日間。(メルズーガ/モロッコ)
生ハム王国、スペイン(マドリッド/スペイン)
見た瞬間に気持ちいい、と思ってしまったサクラダファミリア。(バルセロナ/スペイン)
凍えすぎて楽しめなかったナイアガラ。(ナイアガラ/カナダ)
NYのTimes Squareでカウントダウン、世界の熱気を感じる。(NY/アメリカ)
−10℃の中のミシガン湖散策。(シカゴ)
将来住みたい街、カルフォルニア。(サンノゼ/カルフォルニア)
最後のフライトにて。
最後に
父親、母親、下の4人の兄妹、親戚の方、先輩、友人、後輩、ぐっさん、谷さん、中水さん、旅で出会った方、Twitterやブログで応援してくれた方に感謝の言葉を言いたいです。今回の僕の7ヶ月の旅は、皆さんの支援なしでは達成しえなかったです。無事大病や大怪我もなく終わることができました。本当にありがとうございました。世界一周の旅は終わったけれど、僕の人生はまだまだこれからです。成したいこと、挑戦したいこと、やらなければいけないこと、行きたい場所、本当に数えきれないくらいあります。これからも図々しく生きていきますが、どうかよろしくお願い致します。ただいま、日本!
青木 優
Twitter : @yuuu_a
Facebook: Aoki Yu
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