2月19日、ボランティアで参加しているLearningPortalの後に僕はヒッチハイクをすることにした。3月の初旬に九州までヒッチハイクする予定で、その前に一度経験しておこうと思ったからだ。実は16日から飛び出す予定だったのだが、持病の喘息が悪化してしまい3日間延びてしまった。
ボランティアの空き時間にボードを作成。行き先は名古屋方面。色んな方にヒッチハイクについて尋ねたところによると、用賀のIC前でヒッチハイクをし、東名高速に乗るのがいいと言われた。というわけで、用賀IC前に行った。ボランティアが終わり次第、用賀IC近くのマックで昼食を食べ、心の準備をしてヒッチに望んだ。
ヒッチを始め、最初2分で挫折。子供の目が痛くて、子供が半径20メートルに近づくたび、ダンボールボードをちょっと子供の目に入らないようにしたり、下げたりしていた。なんて弱いんだろう。FacebookやTwitterの頑張れー!気をつけてー!の言葉を見て、励まさられ再挑戦。
2回目は5分頑張って、一旦離脱。誰も止まってくれない。目もくれない。東京の人は冷たいと思った。想像はしていたが、こうも辛いものだとは。今考えると積極的な受身を演じていた気がする。ヒッチハイクしてるから、良かったら止まってくれてもいい、そんな感じの心境だった。
5分くらい休憩して、何が駄目だったのか、考えてみる。立っていた位置が悪いのか、立ち方が悪いのか、笑顔が足りないのか、ボードの角度か、、色々考えた。なんとなく立っている場所が良くなかった気がしたので、IC前のMacの駐車場整備の人に
「名古屋にヒッチハイクで行こうと思っているんですけど、おすすめの立ち位置ってどこでしょうか??もしヒッチハイクをしている人を見たことがあるなら、その人が立っていた場所を教えていただけないでしょうか?」と聞いた。
Macの駐車場案内の人は、突然の僕の質問に驚きつつも、「そこのIC前でやっている人が多いね。」とアドバイスをくれた。その場所は僕が立っていた場所だった。立っている場所は問題は無かったのだ。
だとすると考えられるのは、立ち方だろう。考えるとどうもよそよそしく立っていた気がする。とりあえず、足幅を肩幅より少し広げ、堂々と立ってみることにした。なんだか気持ちが大きくなった気がした。
次に意識したのが、目線だ。初めてでビビっていて、ロクに運転手の人と目を合わせてない自分に気付いた。とりあえず、運転手の目を見た。10分くらいすると慣れてきて、子どもが通っても、「こういう大人もいるんだよ。」という気持ちで堂々と立ち続けることができた。
ヒッチハイクを初めて40分後、一台の車が止まった。
「名古屋までは行けないけど、伊豆の方までなら乗りなよ」と言ってくれた。おおおおお、超嬉しかった。
乗せてくれたのは、60年前から日本に移住しているイギリス人。貿易関連の仕事を戦後から日本でやっていたらしい。色んな話しをしながら、海老名SAに着き、降ろしてもらう。ただテンションが上がりすぎていたためか、ヒッチハイクボードを乗せてくれた人の車に置き忘れてしまった。
若干放心状態になりながらも、今自分がSAにいて、自ら行動しなければどこにも行けない現状に気付く。そう、動かなかったら名古屋にもいけないし、家にも帰れないのだ。どうしようもないので、捨て身で声をかけまくるしかないと思った。海老名SAをひと通り回っていたところ、岡崎ナンバーの車を見つけた。男性が一人乗っている。どうしようか、声をかけようか迷ってたところ、その男性が車から出てきた。
行くしかないと思い声をかける。恥らいの感情を捨てた。
その時の会話
僕「すいません、もしかして愛知に行かれますか?」
男性「はい、どうしたんですか?」
僕「実は僕、今ヒッチハイクしていて、名古屋に行こうと思っているんです!もし良ければ、名古屋の近くまでのせていただけないでしょうか?」
男性「え、、、なんでですか?」
僕「実は….僕、先月まで世界一周をしていて、今年は日本を知りたいなと思いまして。だったら、ヒッチハイクだろう!!!ということで、ヒッチハイクで旅をしているんです!よろしくお願いします!!!!」
男性「あ….わかりました。いいですよ。ちょっと、おみやげ買ってくるので…」
僕「はい!待ってます!ここにいますね!」
といった感じで、乗せていただいた。我ながらよくわからないまま、よくわからない言葉が出たと思う。その男性が土産物を買っているとき、ふとTwitterの検索で「ヒッチハイク」と検索したら
その人のツイートが出てきた。Twitter、怖い。
途中の冨士川SAの景色。なんだろうな、この景色に日本の根源的な価値があるように感じた。都会にいたら、絶対味わえないような解放感、澄んでいる空気。日本に帰ってきて、どこか縛られていたものがこの場所に来て解放された気がした。
夕暮れも綺麗だった。
そんなこんなで、名古屋駅まで連れて行って頂いた。途中30分寝落ちしてしまいながらも、楽しい時間を過ごさせて頂いた。普段では絶対出会えないような人たちとヒッチハイクで出会うことができる。そんなヒッチハイクに一日で魅了されてしまった。
夜は2年前ぶりにお会いした方と名古屋の名物?赤からを食べ、
11時くらいに虹色ハウスという高木君が経営しているシェアハウスにお邪魔させて頂いた。とっても良い時間でした。また名古屋に行ったら際にまた遊びに行きたい。
2日目に続く。