今多くの旅人が、CouchSurfingやAirBNBというサービスを使っています。Couch Surfingとは、旅人と現地にいる人をマッチングするサービス。CSに登録している人同士でメッセージを送り会うことができ、相手さえよければ、ご飯や街の案内、泊めてもらうこともできます。
AirBNBは、簡単に言うと、部屋の有料貸サービス。例えば、部屋が1つ空いてるとして、それを一泊2000円で貸すことができる。僕は使ったことがないですが、渋谷に住んでいる友人は、一泊4000円とかで一部屋を貸してました。毎日貸したとしたら、12万。法的には、結構微妙そうですが。(ホテル業界からしたら、グレーっていうレベルじゃない。)
上記2つのサービスともに、泊まる方としても、その国の生活感を、旅をしながら知ることができるのが良いです。
地方こそ、もっとWebサービスを活用していくべき。
先日和歌山和歌山の共育学舎で、話をさせてもらた時に、この2つのWebサービスの話題で盛り上がりました。僕は、地方こそ、これらのサービスを活用すべきだと思うんですよね。
和歌山の新宮では、使われていない家、家主がいなくなった家が沢山ありました。僕がお会いした人は、月2000円(!!)で一軒家を借りている人もいたりと、なんとまぁ、都内ではありえない事が起きていました。こういう事例は、和歌山の新宮だけでなく、他の県でもあることだと思います。
そういう使われなくなった家を、外国人にCouch SurfingやAirBNBというサービス経由で、無料で貸したらどうかと思うんです。それを個人としてやるだけではなく、団体や市区町村の自治体としてやっていく。1つの街で、1件単位ではなく、10件、100件単位で貸してみる。
そして、ただ貸すだけはなく、ウーフーのように農業体験をしてもらったり、フォトグラファーやビデオグラファーを招いて、無料で寝食をしてもらう代わりに、その街の作品を作ってもらう。コンペを行い、街を発信してもらう。そんなようなコンセプトを付けてみる。どんな街も、その街だけの色があるし、それをWebで打ち出していく。
それが上手くさえいけば、Lonely Planetのような海外の有名ガイドブックに数ページ取り上げられるよりも、きっと外国人誘致につながっていく気がします。(もちろんリファレンスを見るなど、人を判断するルール作りも必要。)
最近だと、長崎の南島原のFacebookページ(撮ってくれんね!南島原 コンテスト)が、街の人口の2倍以上のイイネを獲得し、年間観光客を倍にしたという事例がありました。永川さんの経験とセンス故に、成せた技な気がしてならないですが、東京だからとか、京都だからとか、もう関係ないんだと思います。いいものと時代性を上手く組み合わせれば、どこまでも広がっていく。
今、旅人の情報源も色々と変わっていっています。Lonely Planetの内容や地球の歩き方の情報が毎年アップデートされているとは限らないし、なによりガイドブックに固執した旅なんてつまらない。それは僕や周りの友人が感じているように、外国人にとっても同じ事。今日、TripAdviserで一億レビューを達成したというニュースがありましたが、その数字も、旅のあり方が変わってきている証拠なんだと思います。
高いお金をかけて、人を招くための環境を整えるのも大切ですが、まず人が来る仕組みを作りながら、それに合わせて環境を作っていくことが大事なんじゃないかと。
インバウンドを考える際に重要なのが、どう旅行者に、その街の情報にアクセスしてもらうかだと思うんです。情報の流れを作っていくか。その上で、もっと地方はWebや、CS、AirBNBなどの場を活用していくべきなんじゃないかと。そんなことを思って書いてみました。
※CS、AirBNBを使う際は、トラブルに注意してください。特に女性の方は、事件なども起きているらしいので、気をつけてください。