高松フェリー乗り場
今回の香川の島巡りでは、島の可能性について考えさせられた。僕が今回香川で行った島は、女木島、豊島、直島の3つ。このエントリーでは、島という空間、自給自足の生活、僕が感じた島の可能性について書いていきたいと思う。
島という空間
瀬戸内アートというものがある。直島を中心とした、豊島、犬島などの瀬戸内のことで、それらの島にその島にしかない建築物やアート作品が展示されている。豊島だとしたら、豊島美術館、直島だったら草間彌生のかぼちゃ、地中海美術館などが有名だ。昨年開催された瀬戸内国際芸術祭では、1ヶ月で約20万人以上の人が訪れ、外国人の来客も少なくなかったという。来年の2013年にも芸術祭をやるらしく、そちらも注目されている。
なにより島は自然が豊かで、景色が最高。島にいると、音楽がいらない。そう思ってしまうくらい、自然の音にあふれている。風、植物、鳥、虫の音、それらに満ちていた。特に豊島だと、車も少なく、騒音もめったに聞こえない。当然ながら高い建物がほとんど無いので、空が広い。海越しに見える島々は、歩くたびに形を変える。島時間というものもある。都心にいたら、絶対に味わえないような空間が島にはある。
自給自足の生活
豊島のカフェの人に食はどうしているのか、と聞いたところによると「うちはコーヒーを栽培してて、となりが大根畑をやっているんです。となりは、みかん畑かな。大体多く取れちゃうから、交換し合うんですよ。」と言っていた。もちろん、全ての食が自給自足で成り立っているとは思えない。たが、この話を聞いて、この生活スタイルに未来を感じさせられた。経済や社会システムに縛られない生き方。島という小さいコミュニティーだからこそ、成りえやすいのかなと思う。
さらに、一軒家借りたらいくらくらい掛かるのか、聞いたところによると、月1万、高くて3万円くらいで借りることができると言っていた。もちろん、古い家が多いので、耐震性だったり、安全を考慮しなければいけない。ただ、もし一軒家を数人で住んだとしたらどうなるだろうか。そして、自給自足、物々交換をしたとしたらどうなるだろうか。一人辺りにかかる月コストは数万を切ることも夢ではないだろう。そうなったとき、一体何ができるだろうか。
女木島の山頂から
豊島美術館
豊島。映画に出てきそう。
直島のかぼちゃ
今後、
今後、島は一つのバケーションの地として、デュアルライフの一つの地として、より注目されていくのではないか。
インフラ、住民の関係構築、安全性面の問題などなど考えなければいけない点は多い。だが、今回の2日間の島巡りで、島の可能性を考えざるをえなかった。島という空間、それは特異だし、僕にとってそれは非日常だった。
インターネットがあれば、そこで仕事をし、収入も得て、そのお金で生活することもできる。ある程度農作物の収穫のめどが立つのであれば、高松や神戸や大阪などに定期販売するというのもできなくはない。アーティストであれば、創作活動に勤しんでもいい。
島にコンセプトや独自性を持たせるのも面白い。日本中の本を集め、電波が一切入らない空間を作ってみても面白い。世界中のコーヒーを飲める場所や、瞑想が出来る場所だっていい。Twitterでは、Japanese Ibizaを作ろう!なんていう意見もあった。
そこでしか味わえない体験があれば、それは人を惹きつける。現に瀬戸内アートは、そこにしか味わえない、そこにしか見れない体験があるからこそ、あそこまで人を惹きつけている。アート作品を見に、世界中の人が香川の島に訪れている。
まだまだ言語化出来ていないこともあるので、これからまとまり次第追記していきたい。次に行きたい島は、西表島だ。その次は屋久島。高城剛さんは、西表島で農業や風力発電所、自給自足の生活を試みているという。面白い。僕も色々な島に行き、島の可能性について模索していきたい。
香川のうどん巡り、島巡りエントリー
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