結局バスが4時間あるんだ。そう自分に言い聞かせて、この日も寝ずに朝焼けを見た。どうして今まで、宿にこもっていたんだろうとこの海に張った紅を見るたび思った。
ダハブで恋は都市伝説だと思ったけど、そうでもなかった。
でも僕は今はこっちでいいや。
ダハブ → エイラット(イスラエル)
1時間だけ仮眠を取り、9時に宿を出てタクシーでバスターミナルに行き、イスラエルの国境行きのバスに乗った。ついにこの宿ともお別れだ。かなり居心地がよくて、平気で1ヶ月とか居られる。日本とあまり変わらない環境で心底安心してした自分が居た。
さよならダハブ。
イスラエルの入国は大変だ、というのは旅をしてる人の間では有名なことである。まず、入国審査の際に、バックの荷物を一つ一つ出されチェックされ、質問される。その後に、パスポートチェックと質問をいくつか、いや30個くらいされる。
大学はどこだ?
大学では何を学んでいる?なぜ?
マレーシアに行ったのか?なぜ?
なんでイスラエルに来た?
宿はどこに泊まる予定だ?住所は?電話番号は?
イスラエルに友人はいるのか?
ノースタンプ?なぜ?….etc
これらの質問を30個くらい、そして同じ質問を何度もされる。例えば、大学では何を学んでいる?の質問でイスラエルにとって都合の悪い宗教があったりすると入国が拒否されてしまうなどがあるんだろう。
そして、イスラエル入国で大切なのが、”ノースタンプ”。イスラエルは他国から嫌われているので、イスラエルスタンプがあるだけで入国できない国がいくつもあるのだ。近隣のシリアやレバノンなんてまさにそれで、シリアにはイスラエルの踏み絵が街中にいくつもあるくらいらしい。トルコもそうなりかねないらしい。
一人目の審査官と20分ぐらい受け答えをした後、30分ほど別室で待たされ女性の審査官と同じような受け答えをする。なんとかノースタンプで入国を果たす。聞いた感じだと、10人に1人はスタンプを押されるらしく、全て審査官の好みとテンションらしい。ある人は、がんを付けていたらスタンプを押されたとかとか。
イスラエルのエイラットに着いてまず驚いたのが物価の高さだ。マックが800円もする!宿も普通っぽい宿が日本円で4000円もするのを見て、本気で野宿を考えた。今まで150円から1000円の宿にしか泊まったことがない自分にとっておかしくなるような値段だった。1時間半かけてようやく見つけた宿も1200円。前日まで一泊150円の宿に泊まっていた自分にとっては少し堪えたが、しょうがないので一泊した。
混沌とするイスラエルに僕はついに入った。
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